入居者インタビュー|仙台協立第1ビル 株式会社SEALs(シールズ) 代表取締役CEO 熊谷怜真さん

仙台協立ビルのインフォメーションや、シェアオフィス「COMPASS」として機能する仙台協立第一ビル。4階にオフィスを構えるのはSNSマーケティング事業やリスキング事業などを手掛ける仙台発のベンチャー企業「株式会社SEALs(シールズ)」です。「東北で一番面白い会社」を目指し、率いるのは代表取締役CEO 熊谷怜真さん。「Fラン会長りょうま」の名前で活動する企業SNSは総フォロワー70万人を越え、その社風や、熱意ある取り組み、上場を見据えたスピード感に魅力を感じる若者たちが全国各地から入社をしています。熊谷社長に起業を志したきっかけや、仙台協立ビルの利活用についてお話を伺いました。
広告業界未経験で広告業界の起業へ
ー さっそくですが、事業内容について教えてください。
マーケティング事業、リスキリング事業、エンターテイメント事業などの事業を展開しています。グループ会社では、焼肉屋などの飲食業や、飲食店プロデュース業、内装設計などの事業も行っています。

ー(氏家) 熊谷社長は広告業界未経験での起業と伺いました。ご経歴や選択の過程を教えてください。
一番最初に起業を志したのは高校三年生の時です。とにかくモテたかった私は、検索エンジンで「モテる男の条件」と調べヒットしたイタリアンシェフ、起業家を鵜呑みにしてイタリアンシェフとしての起業を決断しました。
大学在学中はイタリアンレストランで修行をし、卒業後は店舗経営を学ぶため大手居酒屋チェーン店に入社。その後、転職し焼肉店で店舗立ち上げの経験も積みました。店長職を経験していくと飲食業界の黒地経営の大変さを知るようになります。同時に、自身のお店を開く夢を持ち続けながらも、料理のセンスの無さに絶望するような日々でした。
ー(氏家)料理のセンスを、熊谷社長は具体的にどのように捉えられたのでしょうか。
料理の世界で見ていくと「ピザ選手権世界一」や「星付きレストラン」などさまざまな形で評価を得ることができます。私は、シンプルに街のイタリアンレストランは作れるかもしれないけれど、先述したアッパーゾーンに到達する技術がありませんでした。
しかし、飲食業界を諦めたわけではなくもっと必要なスキルがあるに違いないと改めて検索エンジンに頼ったところ、世の中には「作る仕事」と「伝える仕事」の2つしかないと出てきたんです。シェフは作る仕事だったので、私に足りないのは伝える能力なのだと思い通信会社の営業職へ転職しました。
最初の起業は3年間営業を経験した26歳の時です。経験を積む中で、人材派遣業が自分の中で一番打ち上げを出せると意思決定し起業をしました。

ー(氏家)最初の起業は人材派遣業だったのですね。現在の事業に至るきっかけはあったのでしょうか。
当時のインターンメンバーは「自分たちで事業計画書を作り、事業を起こそう」をテーマにしていました。作っては、私に却下されていく中で持ち込まれたのがSNSマーケティング事業でした。まずは自分たちのアカウントをバズらせようと立ち上げたのが「Fラン会長りょうま」のInstagramとTikTokです。順調にフォロワーを獲得できたことから、ビジネス展開ができると判断し、株式会社SEALsを創業しました。
「東北で一番面白い会社」を目指して
ー(氏家)上場に向けてのご準備も進んでいるそうですね。東北は上場企業がまだまだ少ない中で、熊谷社長のようにアグレッシブに突き抜けていく若手起業家がいるのは喜ばしいことです。
私自身、東京で働き転勤がきっかけで仙台に帰ってきた時に「東京から5年遅れているな」と悔しさを覚えました。若い力で盛り上げていきたいと思ったのがそのタイミングです。「何かしたい!」と思った時、東京に行くしかない環境はおかしいと思うんです。自己実現ができない環境を変えたい、若者がしたいことを私たちは事業にしていきたいですね。
なので社内では、毎月社内プレゼンを実施しています。事業計画書を管理会計で作ってもらい、サマリーを提出。役員会で承認されたら実際に事業となり、社内ベンチャーのように広がりを見せていきます。

ー(氏家)優秀な人材が集まっているからこそですね。社内を拝見するとエネルギー溢れる若手のメンバーが多いように感じますが、採用活動はどのようにされているのでしょうか。
創業当時は知り合いや、そのまた知り合いで広がっていましたが、現在の社員はみんなSNSのフォロワーです。「働きたいです」とDMをいただいたのがきっかけになっています。
ー(氏家)事前に会社のことを理解して入社してくださるのは理想的な採用ですね。
そうですね。仙台オフィスには、宮城県以外にも福島県、山形県……新たに入社した方は熊本県から移住をしてくれました。平均年齢は20代半ばくらいでバックグラウンドもさまざまでユニークです。
若手メンバーが多いこともあり、福利厚生の一環ですが毎日お米を炊いています。一人暮らしのメンバーも多く、忙しいと冷たいご飯と適当なおかずで済ませてしまったり、お昼もコンビニ弁当やカップ麺になってしまいがちです。今食べたもので体が作られていくので、良質なタンパク質やビタミンを摂ってほしいと思い、おかずや味噌汁、サプリメントなども常備しています。私たちの仕事は、出社をしなくても稼働ができますが、オフィスにくれば食費が無料になって、自由に使えるお給料も増えます。オフィスに来るのが楽しみになる仕組みを作っていけたらいいなと思っています。

ー(氏家)オフィスにあるバーカウンターもその一環ですね。実際に利用することもあるのでしょうか?
もちろんです! 日中は仕事をしたり、ご飯を食べたりする場所として活用していますが18時以降は自由にお酒を飲んでいいことにしています。お客様がご来訪の際には必ず話題になります(笑)。
お客様が「SEALsに頼みたい」と思っていただけるようなオシャレな内装や、遊び心を大切にしています。
貸し会議室利用がきっかけとなった入居
仙台協立のご入居者様は各会議室の利用割引や、仙台協立第1ビル「COMPASS」の利用権利などさまざまな特典を利用可能です。

ー(氏家)仙台協立第1ビル入居の経緯を教えてください。
一番最初は、YouTubeの撮影で会議室をお借りしたことです。入室前は「結構年季が入ったビルだな」と思っていましたが一歩足を踏み入れると一変、中はリノベをされていて綺麗でびっくりしました。
ちょうど自分たちのオフィスを検討していた頃だったので、仙台駅前と国分町で比較する中で、国分町が持つ繁華街のパワーに魅力を感じていたのでビビビッと来ましたね。借りるならぜひここがいいなと。
当時、私がコーチングの師としてお世話になっていた方が私たちの入居前にこの部屋を活用していたこともあり、個人的に”気がいい場所だなあ”と思っていました。入居するならこの部屋が良かったので、ご縁があって良かったです。
ー(氏家)貸し会議室の利用がきっかけだったのですね。貸し会議室やレンタルスペースは仙台協立ビルを知っていただき入居のきっかけになればと思い始めた取り組みです。しかし入居申込時にそこまで掘り下げる機会は少なく、入居者の中にどれくらいいらっしゃるかが数値化できていませんでした。実際のお声を聞けてとてもうれしいです。

ーSEALsさんは、COMPASSも定期的に活用いただいていると伺いました。仙台協立では「小さく借りて、大きく使う」をコンセプトに掲げていますが、実際の利活用方法などを教えていただけますか。
毎月末の全社会議ではCOMPASSを利用しています。オフィスで行っても良いのですが、場をしっかり設定できるのでメリハリがついて良いですね。
入居時のことを振り返ると、契約時には天井があったのですが内装工事の際に天井を開ける案が出てきたので、ダメもとで確認したところ了承を得られたのは驚きましたね。「全然いいですよ」とカジュアルで(笑) 内装を比較的しがらみなく自由にできた点も「大きく使っている」感じがします。
ー(氏家)私たちの理想とする入居者様の利活用を体現いただきありがとうござします。ぜひ引き続き小さく借りて、自社ビルのように大きく使ってください!
株式会社SEALs
仙台オフィス
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